1ページWebサイトと複数ページのホームページ
ネットで検索して出てきたホームページを見た時、1ページの縦長サイトと複数ページで構成されているサイトを見たことありませんか?
「検索結果に表示される点では同じなのに、なんで人(会社)によって違うんだろう?」って思ったこと、ありませんか?
私はあります。
制作費用も違うし、何か意味があって選択していると思いますよね。
もちろん、意味があります。
メリット・デメリットを知った上での選択をされているんですね。
ではページ数以外に何が違うのか、ご存知ですか?
「複数ページだったらWordPress、1ページだったらペライチやWix…かな?」
そう思ったあなた、残念ながら不正解です。
制作する側からすると、確かに制作しやすさなどは違うのですが、制作ツールとページ数が関連することはあまりありません。
せっかくホームページを作るなら、この辺りの違いもぜひ押さえておきたいところです!
ということで今回は、1ページWebサイトと複数ページWebサイトの特徴と、それぞれのメリット・デメリットをご紹介していきます。
この記事を読むと
1ページと複数ページそれぞれのWebサイトのメリット・デメリットがわかり、どちらの構成がいまのあなたに合っているかを知ることができます。
1ページWebサイトの特徴
1ページWebサイトとは
1ページWebサイトとは、文字通り1枚ものの縦長ページで構成されたWebサイトです。
お申し込みや商品紹介でよく目にする「ランディングページ」と構成は似ていますが、LPのように最終ゴール(お申し込み・購入)はなく、あくまであなたを紹介する、知ってもらうためのサイトになります。
1ページWebサイトのメリット
1ページWebサイトのメリットは、以下のようなものです。
- 制作費用が比較的リーズナブル
- 読み手の導線をある程度誘導できる
制作費用が比較的リーズナブル
1ページWebサイトは複数ページに比べてボリュームが少ないため、比較的リーズナブルに制作することが可能です。
クラウドソーシングなどでは数万円で請け負っているクリエイターも見かけます。
そのため、起業スターターで費用をあまりかけられない方や、初めてのホームページはまずはかんたんなものでOK、といった方にはおすすめです。
読み手の導線を誘導できる
上から順番に読み進めていく形になるので、あなたが紹介したい順番にコンテンツを並べることで、より興味を持ってもらう仕組みが作れます。
これはランディングページを同じ手法になりますね。
ただ、LPと違う点が「デメリット」ともなるので、注意が必要です。
1ページWebサイトのデメリット
1ページWebサイトのデメリットは、以下のようなものです。
- 載せられる情報量が少ない
- 読み手が外部サイトに流れてしまう
- 更新コンテンツが載せられない
載せられる情報量が少ない
1ページWebサイトはあまりたくさんの情報を掲載するのには不向きです。
理由は、読み手が途中で飽きてしまうから。
特にいまの時代はスマホからサイトを見ることが多いので、長文を読んでもらうためには工夫が必要です。
外部サイトに流れてしまう
たくさんの情報が掲載できないので、基本的には概要だけをWebサイトに記載し、詳細は別ページへ飛ばす形になります。
ここで言う別ページとは、外部サイト、つまりあなたのサイトとは違うサイトになります。
ブログやサービスの詳細をアメブロなどに書かれている方は多いと思いますが、このページにリンクを貼るやり方です。
あなたのサイトから外部サイトへ移動した読み手は、その先でさらにあなた以外の魅力的な情報を目にします。
あなたも経験ありませんか?
「関連記事はこちら」「あなたにおすすめ」などなど。
一度別ページへ移ってしまったら、再びあなたのサイトに戻ってきてくれる可能性は低くなります。
更新コンテンツが載せられない
1ページWebサイトには、同じサイト内に別ページはないので、ブログやお知らせなど日々更新していく記事を載せることができません。
そうなると、サイト自体を更新する機会はぐっと少なくなります。
これはSEOの観点からすると、「更新されていないサイトは=活用されていないサイト」となります。
「ちゃんと活用してますよ!」とアピールするためには、あなたのサイトに読み手を誘導して見てもらう方法で補うしかありません。
(※人が訪れている、サイトがクリックされている=活用されているサイト、となるため)
複数ページのホームページの特徴
複数ページWebサイトとは
複数ページWebサイトとは、最上層のトップページから始まり、その下に詳細を記載した下層ページがぶら下がった構成のWebサイトです。
「ホームページ」としてよく見かけるのは、こちらの構成が多いです。
複数ページWebサイトのメリット
複数ページWebサイトのメリットは、以下のようなものです。
- 多くの情報が掲載できる
- 読み手をサイト内にとどめやすい
- 更新コンテンツが載せられる
多くの情報が掲載できる
まずは、多くの情報を掲載できる点です。
提供サービスがたくさんある場合、1ページにまとめてしまうと読みづらくなってしまいますが、それぞれ詳細ページに分けることで読み手に伝わりやすくなります。
情報の詳細やあなたの想いを存分に掲載することができるので、読み手へ安心・信頼・実績をしっかりと伝えることができます。
コンテンツも整理して分類できるので、1ページWebサイトより情報が探しやすいという利点もあります。
読み手をサイト内にとどめやすい
また、詳細ページもサイト内にあるため外部サイトへリンクを貼る必要がなく、「別サイトへ行ったきり戻ってこない」といったリスクも軽減できます。
読み手があなたのサイト内でさまざまなページを行き来することで必然的にサイト内にとどまる時間が長くなり、SEOの観点から見ても「活用されているサイト」となります。
更新コンテンツが載せられる
さらに、サイト内でブログやお知らせも書けますので、日々のブログ更新がサイト更新となり、「更新されているサイト=活用されているサイト」となります。
複数ページWebサイトのデメリット
複数ページWebサイトのデメリットは、以下のようなものです。
- 制作費用の金額差が大きい
- 自分でメンテナンスできない場合がある
- 提案するデザイナーの見極めが必要
制作費用の金額差が大きい
複数ページWebサイトは情報量が多いため、その分制作時間や費用はある程度かかります。
ただ、こちらもクラウドソーシングでは10万円を切るような価格で制作を請け負っているクリエイターも見かけます。
なぜ金額にこれほど開きがあるのか。
その理由は、次のデメリットにも繋がります。
自分でメンテナンスできない場合がある
1ページサイトよりもWeb活用できる複数ページWebサイトを手に入れたとしても、作った後に活かせなければ意味がありません。
また、複数ページWebサイトの場合は規模が大きくなると、あなた自身での管理が難しくなる場合もあります。
特にオリジナルで制作されたものは、一般の方には手を出すのが難しい場合が多いです。
作った後に自分で管理したい方は、このあたりも考慮しておきたいポイントです。
提案するデザイナーの見極めが必要
1ページWebサイトの場合は情報量が限られるため、極端な話、制作実績のデザインであなたが満足できれば、それほど大きな失敗は少ないと思います。
ですが、複数ページWebサイトはそうはいきません。
掲載する情報量が多いので、デザインにプラスして
・ホームページ内の導線
・あなたのお客様から見た視点
この2点は必ず必要になります。
すてきなデザインのホームページは、最初のページ、いわゆるファーストビューだけは見てもらえるかもしれません。
でも、あなたが本当に読んでほしいのは、そこだけではないはずですよね?
それに続く、あなたの想いやサービスですよね?
2点の必須ポイントを踏まえず、ただあなたの言われるがままにコンテンツを並べただけのホームページでは、しっかり活用していくための導線やコンセプト、ライティングなどがを最大限に伝えることは難しいと思います。
ですので、あなたの想いやサービスを汲み取りながら活用していく提案ができるWebデザイナーかどうかの見極めが大切です。
この見極めが難しいのがデメリットでもあります。
大切なのは「作って終わり」にしないこと
それぞれのメリット・デメリットを上げてみました。
どちらが良い・悪いというのではなく、あなたの提供サービスの量や事業年数、今後のサイトの運用の考え方で、自分に合ったほうで検討されるのが一番良いと思います。
大切なのは「作って終わり」にしないこと。
あなたのWebサイトが活きるようなWeb活用を心がけてみてくださいね!