前回の記事では「USP(ゆーえすぴー)」とは、そしてその見つけ方をご紹介しました。
同じサービスを展開しているライバルに足りないところを探して、それを自分のUSPにしても、継続していくことは難しいと思います。
他との差別化は確かに重要ですが、無理やり作り出しても長くは続けられません。
- 目次 -
ブランディングの流れについてもう一度確認
これまでブランディングに関して記事をご紹介してきましたが、その中で右脳と左脳の認識についてもご紹介しました。
感覚やイメージといった、五感を使って情報を認識するのは「右脳」、論理や分析といった、自分で考えて認識するのは「左脳」です。
ブランディングを行っていくには、これらの認識の違いと、認識される順番を把握しておく必要があります。
これまでの記事では、「自分らしさを作るまで」の流れと、「自分らしさができあがってから」の受け取る側の流れをご紹介してきました。
今回はここでもう一度、「自分らしさを作るまで」の流れを改めて確認してみたいと思います。
個人ブランディングの一連の流れ
今回はわかりやすく、一連の流れをフロー図にしてみました。
こちらは企業のブランディングではなく、個人のブランディングの工程で、全部で6つあります。
① 目的の確認
ブランディングを行う目的を確認します。
どんな変化や結果を望んでいるのか、どう見られたいか、どういう自分になりたいかを明確にしていきます。
② 現状の確認
現在のブランディング状況を確認します。
自分自身の現在のホームページやビジネスツールなどのデザイン、SNSやブログなどで発信している情報、その表現などを確認します。
この工程で、現状から見える課題やなりたい自分との差異を把握します。
③ 追求と分析
これまでの経歴や出来事、その時感じたことなど思いつく限り洗い出し、追求と分析を行います。
「なぜそう思ったのか?どうしてそう感じたのか?」を繰り返して、自分自身の本質を探していきます。
④ ディスカッション
目的・現状・分析をもとに、ひとりブレスト&ディスカッションを行います。
ブレスト(ブレーンストーミング)は通常、複数の参加者がテーマについて自由なアイディアを出し合う行為を指します。
ディスカッションは討議、討論です。
企業ブランディングの場合は、企業の広報担当者とプランナーなど複数名で行いますが、個人の場合は自分ひとりですので、自由な発想でアイディアを出していきます。
⑤ 「らしさ」の言語化
追求・分析・ディスカッションで見えてきた「ことば」を言語化していきます。
一行で表す「ブランドメッセージ」、現在に至るまでの「ブランドストーリー」などを文章にして、左脳で理解できる形にします。
また、個人のブランディングの場合はここまでの工程で、自分自身で「らしさ」が理解できていますので、このタイミングでブランドの自分自身への浸透、つまりインナーブランディングを開始します。
⑥ アウターブランディング
これまでの工程で形つくられたコンセプトをもとに、外観の整形を行います。
テーマカラー、ロゴ、ホームページなどのデザイン面や、SNSやブログなどでの情報発信など、自分以外の周りに対するブランディング活動を開始します。
ブランディングのベースは「左脳」から
今回ご紹介したブランディングの一連の流れは、企業ブランディングの流れをもとに、エア デザインにて考案しました。
お気づきかと思いますが、この一連の流れで行う処理は、ほぼ左脳です。
つまり、内面に対するベース作りが大半を占めています。
ブレない軸を作るためには、表面だけをきれいに見せるのではなくて、このように何度も追求と分析、それらを言語化する論理的思考が必要です。
「ブレない軸」ができあがっていることで、「自分らしさ」を表現するデザインにも一貫性が出てきます。
今回のまとめ
いかがでしたか?
今回の内容をまとめると、
ブランディングの一連の流れを知る
個人のブランディングは「6つの工程」
ブランディングのベースは「左脳」から
となります。
今回は個人で行うブランディングの一連の流れについてご紹介しました。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
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