前回の記事では、ブランディングの2つの要素「アウターブランディング」と「インナーブランディング」について、それぞれの概要をご紹介しました。
アウターブランディングは、自分以外のまわりに対して伝わりやすく情報発信していく要素です。
そしてインナーブランディングは、自分自身や内部に対しての行動指針の明示や意識付けを行う要素です。
これまでこのブログでは、特にインナーブランディングの重要性について詳しくご紹介してきましたが、アウターブランディングももちろん重要です。
どちらが優位、というものではなく、どちらも優位、どちらも同じくらい大切です。
その理由には、人が受け取るさまざまな情報に対して、認識できるよう処理を行う「右脳」と「左脳」が関係します。
右脳と左脳の情報処理のしくみ
皆さんも「右脳派」「左脳派」といった表現を耳にされたことがあるかと思います。
「あの人はデザイン感覚に優れているから右脳派だよね」
「論理的に物事を分析できるからあの人は左脳派だね」
といったような表現です。
人が受け取る情報のなかで、感覚やイメージといった情報は「右脳」を使って処理されます。
また、論理や分析といった情報は「左脳」を使って処理されます。
「右脳派・左脳派」といった表現は、「それぞれの脳を使った処理が得意」といったイメージで使われることが多いです。
実はブランディングにおいても、この右脳と左脳のそれぞれへのアプローチと、行っていく順番があります。
アウターブランディングは「右脳」
アウターブランディングは、まわりに対しての情報発信です。
ホームページやデザイン、自分自身をイメージするファッションや表情などに当たります。
目で見る、イメージする、想像する。
このように、受け取る人の「感覚」で認識する情報は、主に「右脳」を使って処理されます。
つまり、アウターブランディングは「右脳へのアプローチ」となります。
インナーブランディングは「左脳」
インナーブランディングは、自分自身や内部への浸透・意識付けです。
クレドやビジョン、プロフィールや自分自身の発言などにあたります。
こういった意識付けの情報は、受け取る人によって認識にばらつきがあってはいけませんので、
「誰に聞いても同じ認識」となるよう、明確に「文字・言葉」として表現する必要があります。
こういった「文字や言葉」で認識し、分析するする情報は、主に「左脳」を使って処理されます。
つまり、インナーブランディングは「左脳へのアプローチ」となります。
認識の順番は「右脳」→「左脳」
人の脳の情報処理の順番は、まず、文字や文章よりも、画像やデザインを先に認識します。
たくさんの文字が並ぶ雑誌やブログでも、文章は「文字のかたまり」として捉えるため、
この段階で文章の内容をすべて理解してもらうことは難しいです。
それよりも先に認識されるのが、感覚でイメージを捉えやすい画像やデザインです。
つまり、流れとしては、
①感覚で捉えた情報(画像・イメージなど)を右脳で認知
②自分に関係があるか判断
③興味を持った場合、明確な情報(文字・文章)を左脳で分析・検証
④共感する
となります。
この脳の認識の流れを意識することで、より効果的なブランディングを行っていくことができます。
今回のまとめ
いかがでしたか?
今回の内容をまとめると、
情報の認識は「右脳」と「左脳」で行われる
アウターブランディングは「右脳」、インナーブランディング「左脳」
人の情報認識には「順番」がある
となります。
今回は「人が情報を認識するまでの流れ」を紹介しました。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
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